「前回はたくさん見つかったのに、今日はどうだろう?」
2026年7月下旬の夕方、小学低学年の息子と一緒に、埼玉県戸田市にある後谷公園へ再びセミの幼虫探しに行ってきました。
前回訪れたのは7月上旬。夜の後谷公園では羽化前のセミの幼虫を何匹も見つけ、自宅で羽化の様子を観察することができました。
その感動が忘れられず、「今度はもう少し早い時間に行ったらどうなるんだろう?」という素朴な疑問が湧き、今回のリベンジを決行。
結果から言うと、18時30分は少し早すぎたようです(涙)
セミの鳴き声は公園中に響き渡っているのに、幼虫はわずか1匹だけ。
しかしその代わり、イモリやヒキガエル、ザリガニなど夜の公園ならではの生き物にも出会うことができました。
この記事では、実際に現地で感じたことやおすすめの時間帯、親子で楽しむ際の注意点まで詳しく紹介します。、夏休みに子どもと自然体験を楽しみたい方の参考になれば嬉しいです。
前回のリベンジ!もう一度後谷公園へ
前回は20時頃に多くの幼虫を発見
前回の後谷公園では、20時頃から園内を歩き始めると、木の幹を登るセミの幼虫を次々と発見しました。
自宅へ連れて帰った幼虫は庭木で無事に羽化し、翌朝には元気に飛び立つ姿まで見ることができました。
小学1年生の息子にとっても、教科書では学べない貴重な体験となり、「また行きたい!」と何度も話していました。
そこで今回は、前回とは少し条件を変えてみることにしました。
今回は18時30分から探してみることに
今回のテーマは、
「18時30分から探したら、もっと多くの幼虫が見つかるのでは?」
という検証です。
セミは暗くなってから地中から出てくると言われています。
もし少し早めに行けば、土から出てきたばかりの幼虫や、木を登り始める瞬間をたくさん観察できるかもしれません。
そんな期待を胸に、仕事を終えて急いで息子を迎えに行き、虫取り網とライトを持って後谷公園へ向かいました。
「今日はいっぱい見つかるかな?」
車の中で息子がワクワクしながら聞いてきます。
「今日は前より早い時間だからね。どうなるか実験だよ。」
そんな会話をしながら、公園に到着したのは18時30分頃でした。
まだ空には明るさが残り、公園全体も昼と夜のちょうど境目といった雰囲気。
一方で、木々の上からはアブラゼミやミンミンゼミと思われる鳴き声が途切れることなく響いていました。
「これだけ鳴いているなら、幼虫もたくさん出てくるはず。」
そう思いながら、親子で園内の探索をスタートしました。
18時30分の後谷公園はまだ明るかった
セミの鳴き声は無数!期待しながら探索開始
文化会館前の駐車場に車を停め、公園へ向かうと、まず耳に飛び込んできたのはセミの大合唱でした。
「ミーンミーン」
「ジジジジジ…」
公園全体が夏そのもの。
夕方とはいえ気温はまだ高く、歩き始めるだけで汗がにじんできます。
しかし、これだけ多くのセミが鳴いているということは、この公園には数え切れないほどのセミが生息しているということ。
つまり、毎日のように多くの幼虫が地中から出てきているはずです。
「今日はたくさん見つかるかもしれないね。」
息子も期待いっぱいの表情で木を一本一本見上げながら歩き始めました。
私も前回の経験から、
「この木は前回もいたな。」
「この辺りは羽化しそう。」
と、なんとなく目星を付けながら探していきます。
まだ空は青みが残り、公園内も十分歩ける明るさ。
ライトを使わなくても地面や木の幹が見えるくらいでした。
その時はまだ、
「早く来て正解だったかもしれない。」
そう思っていました。
園内は池や遊歩道があり夜でも歩きやすい
後谷公園は決して大きな公園ではありませんが、園内には池や遊歩道、広場がバランスよく整備されています。
舗装された遊歩道が多いため、小さなお子さん連れでも歩きやすく、夜でも安心して散策できます。
木が多く植えられているので、セミの幼虫を探すにはちょうど良い環境です。
今回も木の幹を一本ずつライトで照らしたり、根元をのぞき込んだりしながら、親子でゆっくり歩いていきました。
池の近くでは、時折「ボチャン」と水音が聞こえます。
さらに耳を澄ませると、
「ブォー、ブォー。」
という低く響く鳴き声。
ウシガエルです。
夏の夜らしい音に包まれながら歩いているだけでも、ちょっとした探検気分になります。
こういう雰囲気も、昼間の公園では味わえない後谷公園の魅力だと感じました。
駐車場・トイレ完備で子連れでも安心
後谷公園は子連れでも利用しやすい設備がそろっています。
車で訪れる場合は、公園の目の前にある戸田市文化会館の駐車場が便利です。
駐車場から公園までは歩いてすぐなので、虫取り網やライトなど荷物が多くても移動は苦になりません。
また、公園内にはトイレも設置されているため、小さなお子さんと一緒でも安心です。
夜の昆虫観察では1時間ほど歩くこともあります。
事前にトイレを済ませておけば、途中で慌てる心配もありません。
我が家も毎回、まずはトイレの場所を確認してから探索を始めています。
設備面で困ることが少ないのも、後谷公園へ何度も足を運びたくなる理由の一つです。
しかし、期待とは裏腹に、歩き始めて10分、15分と時間が過ぎても、前回のように木を登るセミの幼虫はなかなか見つかりません。
「おかしいな……。」
親子で顔を見合わせながら、もう一度ゆっくり木の幹を探していくことになりました。
結果は幼虫1匹…思ったより少なかった
抜け殻は大量なのに幼虫が見つからない
公園に到着してから10分ほど。
前回は歩き始めてすぐに木を登る幼虫を何匹も見つけたので、今回も同じような展開を期待していました。
しかし、どの木を見てもいるのは抜け殻ばかり。
木の幹には何十個もの抜け殻が残っています。
「昨日まではたくさん羽化していたんだな。」
そんなことはよく分かるのですが、肝心の幼虫が見当たりません。
木の根元を探しても、遊歩道を歩いても、前回のような「今まさに登っています」という幼虫はなかなか現れませんでした。
息子も少し不思議そうな顔で、
「今日はいないね。」
と一言。
それでも諦めず、公園内を一周しながら一本一本丁寧に木を確認していきます。
すると、ようやく一本の木の根元付近で、ゆっくりと歩くセミの幼虫を発見しました。

「いたー!」
親子で思わず同時に声を上げます。

今回見つけることができたのは、このたった1匹だけでした。
数は少なかったものの、やはり実際に見つけると嬉しいものです。
息子も両手でそっと持ちながら、
「今年も羽化するかな。」
と嬉しそうに話していました。

18時30分ではまだ早かった可能性
今回の結果を振り返ると、一番大きな原因として考えられるのは時間帯です。
前回訪れたのは20時頃。
その時は複数の幼虫を見つけることができました。
一方、今回は18時30分。
空にはまだ明るさが残り、街灯もそれほど目立たない時間帯です。
もちろん、今回だけで断定することはできません。
天候や気温、その日の湿度など、セミが地上へ出てくるタイミングにはさまざまな条件が影響しているはずです。
それでも今回実際に歩いて感じたのは、
「18時30分では少し早いのかもしれない。」
ということでした。
セミの鳴き声は無数に聞こえます。
ということは、土の中には羽化を待っている幼虫がたくさんいるはずです。
それでも見つからなかったということは、本格的に動き始めるのはもう少し暗くなってからなのかもしれません。
このあたりは、何度も通って検証する価値がありそうです。
次回は19時台に再チャレンジしたい
今回の検証で、新たな目標もできました。
それは、
「19時台に行ったらどうなるのか。」
ということです。
18時30分では少し早い。
20時頃には前回たくさん見つかった。
それなら、その中間の19時台が最も活動が活発になる時間なのではないか。
もちろん予想でしかありませんが、実際に確かめてみたくなりました。
こうして同じ公園へ何度も足を運ぶと、季節の変化だけでなく、生き物が活動する時間帯まで少しずつ見えてきます。
夏休みの自由研究にもぴったりのテーマですし、息子もすっかり「次は何時に行く?」と乗り気になっています。
次回は19時30分頃を目安に訪れ、今回の予想が当たっているのか、親子でもう一度検証してみたいと思います。
セミ以外にもたくさんの生き物を発見
イモリを見つけるも一瞬で逃げられた
セミの幼虫を探しながら園内を歩いていると、池の近くで黒っぽい小さな生き物がサッと動きました。
「いた!」
思わず親子で駆け寄ります。
近くで見ると、細長い体に長いしっぽ。
おそらくイモリです。
「捕まえたい!」
そう思ったのも束の間。
近づいた瞬間、ものすごいスピードで草むらの奥へ逃げてしまいました。
本当に一瞬の出来事で、スマートフォンを構える余裕すらありません。
「速っ!」
思わず笑ってしまうほどの素早さでした。
残念ながら写真は撮れませんでしたが、こうした予想外の出会いも自然観察の楽しさの一つです。
狙って探している生き物以外に出会えるからこそ、子どもも最後まで飽きずに歩いてくれます。
ヒキガエルらしき大きなカエルを発見
イモリを見失って少し歩くと、今度は遊歩道の近くで大きなカエルを発見しました。
昼間なら見逃してしまいそうですが、夕方から夜にかけてはこうした生き物も活発に動き始めます。
体はずっしりとしていて、ゴツゴツした見た目。
おそらくヒキガエルだと思われます。
息子は少し距離を取りながら、
「大きいね!」
と興味津々。
私は写真を撮りながらしばらく観察しましたが、人が近づいても慌てて逃げることはなく、ゆっくりと歩いて草むらへ消えていきました。
昆虫だけではなく、こうした両生類を間近で観察できるのも、夜の後谷公園ならではの魅力だと感じます。


ウシガエルの鳴き声が夏の夜を演出
池の周辺では、終始低く響く鳴き声が聞こえていました。
「ブォー……。」
「ブォー……。」
独特の低音は、間違いなくウシガエルです。
昼間の公園とはまったく違う雰囲気で、辺りが暗くなってくるにつれて、その鳴き声がより大きく感じられるようになりました。
セミの大合唱とウシガエルの低い鳴き声。
さらに草むらでは虫たちの音色も重なり、公園全体がまるで自然のコンサート会場のようです。
普段は昼間しか公園へ行かない方も多いと思いますが、夕方から夜にかけての後谷公園は、まったく違う表情を見せてくれます。
ザリガニは今回も健在!池をのぞけばすぐ見つかる
池の縁をライトで照らしてみると、今回もたくさんのザリガニが姿を見せていました。
前回と同じように、水際を歩いている個体や、石の陰に隠れている個体など、短時間でも何匹も確認できます。
後谷公園はセミの幼虫探しだけでなく、ザリガニ観察も楽しめる公園です。
実際、以前この公園でザリガニ釣りをした際には、小学低学年の息子も夢中になって楽しんでいました。
季節によって楽しみ方が変わるのも、この公園の魅力です。
春から秋にかけては、生き物好きのお子さんなら何度訪れても新しい発見があるでしょう。
「今日はセミだけじゃなかったね。」
帰り際、息子が嬉しそうに話していた言葉が印象的でした。
確かにセミの幼虫は1匹しか見つかりませんでしたが、イモリやヒキガエル、ウシガエル、そしてザリガニまで観察できた今回の探検は、十分満足できる30分になりました。
捕まえた幼虫は今年も無事に羽化
庭の木へ放し、静かに見守ることに
後谷公園で見つけることができたセミの幼虫は、今回も1匹だけでした。
せっかくの貴重な出会いなので、自宅へ連れて帰り、庭の木で羽化を観察することにしました。
庭に着くと、息子が両手で優しく幼虫を持ち上げます。
「ここなら登れるかな?」
そう言いながら、木の幹へそっと移してあげました。
幼虫は少しだけ体を丸めたあと、ゆっくりと歩き始めます。
木の表面を一歩ずつ確かめるように登る姿を見ていると、「羽化の場所を探しているんだな」ということがよく分かります。
前回も同じように庭の木で羽化を観察しましたが、それでも何度見ても不思議で、飽きることはありません。

木を登ると突然動きが止まった
しばらくすると、幼虫は地面から1メートルほどの高さまで登ったところで、ピタッと動きを止めました。
「止まったね。」
息子も不思議そうに木を見上げています。
セミは羽化する場所を決めると、脚をしっかりと木に固定し、そのまま何十分も動かなくなります。
人間から見ると「寝ているのかな?」と思ってしまいますが、実際には体の中で羽化の準備が進んでいる大切な時間です。
「今日はここで羽化するんだね。」
そう話しながら、親子でしばらく見守りました。
すぐに羽化が始まるわけではないので、一度家の中へ戻り、数時間後にもう一度様子を見に行くことにしました。
数時間後、美しいアブラゼミへ
夜遅くなり、庭へ出てみると…。
そこには、昼間とはまったく違う姿のセミがいました。
茶色い殻から体を抜け出し、淡い緑色の羽をゆっくりと広げている最中です。

思わず、
「おぉ……。」
と声が漏れてしまいました。
羽化の瞬間は本当に神秘的です。
最初は小さく折りたたまれていた羽が、時間をかけて少しずつ大きく伸びていきます。
体も白っぽい色から少しずつアブラゼミらしい茶色へと変わり、自然が作り出す美しさに見入ってしまいました。
息子も静かに近づき、
「すごい……。」
と、小さな声でつぶやきます。
図鑑や動画では何度でも見られる羽化ですが、目の前で起こる本物の羽化には、それとは比べものにならない感動があります。
今回羽化したのも、前回と同じアブラゼミでした。
後谷公園ではアブラゼミが多く生息していることを、今回改めて実感しました。


翌朝には元気に飛び立っていた
翌朝、出勤前に庭へ出てみると、昨日羽化したセミの姿はもうありませんでした。
木の幹には、羽化を終えた抜け殻だけがしっかりと残っています。
夜の間に羽や体が十分に硬くなり、無事に飛び立っていったのでしょう。
たった一晩の出来事ですが、地中で何年も過ごしてきた幼虫が成虫となり、大空へ飛び立つ姿を想像すると、とても感慨深いものがあります。
息子も抜け殻を見つけて、
「ちゃんと飛んでいったね!」
と嬉しそうに笑っていました。
今回は幼虫こそ1匹しか見つかりませんでしたが、その1匹が元気に羽化し、翌朝には自然へ戻っていったことが何より嬉しい出来事でした。
こうした体験ができるからこそ、私たちは何度でも後谷公園へ足を運びたくなるのだと思います。
実際に行って分かった注意点
虫よけスプレーは必須!蚊がとにかく多い
今回の探索で一番大変だったのは、実はセミ探しではありませんでした。
それは蚊です。
夕方から夜にかけての後谷公園は木が多く、池もあるため、この時期は想像以上に蚊が発生しています。
立ち止まって木を観察していると、あっという間に何匹もの蚊が寄ってきました。
セミの幼虫探しは一か所でじっと木を見上げる時間が長いため、普通に公園を散歩するよりも刺されやすく感じます。
我が家も虫よけスプレーを使っていましたが、それでも何度か刺されてしまいました。
これから行かれる方は、
- 虫よけスプレー
- 長ズボン
- 長めの靴下
この3つを準備して行くことをおすすめします。
特に小さなお子さんは刺されやすいので、出発前にしっかり対策をしておくと安心です。
ライトがあると幼虫を見つけやすい
今回は18時30分から探し始めたため、最初はライトを使わなくても歩けるほど明るさが残っていました。
しかし、時間が経つにつれて園内は一気に暗くなります。
木の幹を登る幼虫や地面を歩く幼虫は、暗くなるほど見つけにくくなるため、ライトは必須です。
強力な懐中電灯である必要はありませんが、LEDライトやヘッドライトがあると両手が使えるので、とても探しやすくなります。
また、ライトを照らすことでセミだけでなく、カエルやザリガニなど、さまざまな生き物を見つける楽しみも増えます。
池の近くでは子どもから目を離さない
後谷公園には池があり、ザリガニやカエルなど多くの生き物が観察できます。
その反面、小さなお子さんは夢中になって池へ近づいてしまうこともあります。
今回も息子はザリガニを見つけるたびに池の縁まで近づいて観察していました。
幸い危険な場面はありませんでしたが、夕方から夜は足元も見えにくくなるため、保護者の方がすぐ近くで見守ることが大切です。
自然観察は自由に楽しむことも大切ですが、安全第一で楽しみましょう。
まとめ:今回の検証結果まとめ
18時30分は少し早かった印象
今回の検証では、18時30分から約30分間探索しましたが、見つけることができたセミの幼虫は1匹だけでした。
もちろん、その日の天候や気温、湿度なども影響している可能性があるため、「18時30分では絶対に見つからない」とは言えません。
しかし、前回20時頃に訪れた時と比べると、幼虫の数には大きな違いがありました。
今回の結果だけを見ると、18時30分は少し早かったという印象です。
おすすめは19時〜20時頃かもしれない
今回の体験と前回の結果をあわせて考えると、セミの幼虫探しをするなら19時〜20時頃が狙い目なのかもしれません。
実際に19時台を検証したわけではないため断言はできませんが、
- 18時30分では少なかった
- 20時頃は複数見つかった
という2回の体験から考えると、その中間の時間帯には期待できそうです。
今後も何度か足を運び、時間帯による違いを検証していきたいと思います。
またリベンジして検証してみます!
今回のリベンジは、「大成功!」とは言えない結果でした。
それでも、セミの幼虫を1匹見つけることができ、その幼虫は自宅の庭で無事にアブラゼミへと羽化し、翌朝には元気に飛び立っていきました。
さらに、イモリ(らしき生き物)との一瞬の遭遇や、ヒキガエル、ウシガエル、ザリガニなど、夜の後谷公園ならではの生き物たちにも出会うことができました。
自然観察は、毎回同じ結果になるとは限りません。
だからこそ、「今日はどんな発見があるんだろう?」というワクワク感があります。
次回は19時30分頃を目安に再び後谷公園を訪れ、本当にその時間帯がセミの幼虫探しに最適なのか、親子で検証してみる予定です。
その結果も、KidsBeeで詳しくレポートしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。






