【読書記録】『嫌われる勇気』を読んで実生活で実践したこと

実体験レビュー

「他人の目が気になる」「自分に自信が持てない」──そんな思いを抱えていた私が出会ったのが、アドラー心理学をベースにした話題の書籍『嫌われる勇気』でした。読書が得意ではない私にも読みやすく、ページをめくるたびに新たな気づきがありました。本記事では、実際に読んで実践した3つの行動や、そこから得られた考え方の変化、そして人間関係や自己肯定感への影響についてリアルに綴っています。今の自分を変えたいと感じている方にこそ読んでほしい、等身大の体験記です。

『嫌われる勇気』を読んだ理由

他人の目が気になりすぎていた日々

私は長年、人からどう見られているかばかりを気にして生きてきました。職場でも、友人関係でも、誰かの期待に応えようとして無理をすることが多く、「嫌われたくない」が口癖のようになっていました。

「本当はこう言いたかったのに…」「自分らしく振る舞えない…」というもどかしさを抱えていたとき、SNSで何度も見かけたのが『嫌われる勇気』という本でした。

タイトルに惹かれた“自分を変えたい”気持ち

“嫌われる”というワードにドキッとしながらも、「自分に一番足りないものかもしれない」と感じた私は、思い切ってこの本を手に取りました。読書があまり得意ではない私にも、哲人と青年の対話形式で進む構成が非常にわかりやすく、気づけば夢中で読み進めていました。

実生活で実践してみたこと3つ

①「課題の分離」を意識するようになった

本書で最も印象的だったのが、「それは誰の課題か?」という問いでした。これまで私は、同僚や上司、家族にどう思われるかを常に気にしていましたが、それは“自分の課題”ではなく、“相手の課題”だという考え方に衝撃を受けました。

そこで、ある日から意識的に「これは私の課題?相手の課題?」と考えるようにしました。たとえば職場で意見を求められたとき、相手にどう思われるかではなく、自分が正直に思ったことを丁寧に伝えるようにしたのです。

その結果、相手の反応がどうであれ、「自分の責任は果たした」という安心感が残り、以前よりずっと気が楽になりました。

② 他人に承認されなくても、自分を信じる

『嫌われる勇気』では、「承認欲求を手放すこと」が幸福への鍵だと語られています。それまでは、SNSの「いいね」や周囲の評価ばかりを気にしていた私にとって、この言葉は目から鱗でした。

それ以来、自分の選択を「誰かに認めてもらうため」ではなく、「自分が納得するため」に行うように意識しました。仕事での提案やプライベートな決断にも、自信を持てるようになったのは、この実践の成果です。

③ “今、この瞬間”を大切にする

もうひとつ心に残った教えが、「人生とは連続する“今”である」という考え方でした。過去の後悔や未来の不安にとらわれるのではなく、“いま”をどう生きるかに集中することが本当の自由をもたらす──。

私はこの言葉に支えられ、朝のコーヒーを丁寧に淹れる、散歩中に風の音を聞く、読書にじっくり向き合うといった小さな習慣を意識するようになりました。結果的に、心の落ち着きや幸福感が以前より増したと感じています。

読後の変化と気づき

人間関係がシンプルになった

「嫌われる勇気を持つ」とは、あえて他人を傷つけたり、無関心になることではありません。本書が教えてくれたのは、「他人の期待に応えるために生きなくていい」ということ。

この考え方を持つようになってから、他人の顔色を伺うことが減り、本音で関われる人とのつながりが深まりました。むしろ、無理な関係に疲れていた過去の自分に気づき、不要なストレスから解放されたのです。

自己肯定感が少しずつ育ってきた

「自分はダメだ」「もっと頑張らなきゃ」と、自分を追い込む思考が当たり前だった私。しかし、“今のままの自分でも価値がある”と受け入れられるようになってから、毎日の気分や物事の受け止め方がガラリと変わりました。

今もときどき不安になることはありますが、立ち返る“軸”を持てたことが、何よりの変化だと感じています。

まとめ|“勇気”を持って変われた話

『嫌われる勇気』は、単なる読書体験にとどまらず、私の生き方そのものを見直すきっかけになりました。「他人に嫌われても、自分の信じる道を歩む」というのは、簡単そうでとても難しい。でもこの本は、そんな勇気を持つためのヒントを、具体的に、かつやさしく教えてくれます。

もしあなたが、他人の目や評価に疲れていたり、「自分らしく生きたいけど怖い」と感じているなら、ぜひ一度この本を手に取ってみてください。
たった1冊の本が、考え方を変え、行動を変え、そして人生を変える──そんな力が、この本には確かにあります。

お読みいただきありがとうございました。

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