自己啓発本って本当に意味があるの?そんな疑問を抱きながらも、私はこれまでに数十冊の自己啓発本を読み漁ってきました。行動力が上がった、視野が広がったと感じた一方で、「結局何も変わらなかったな…」という本も少なくありませんでした。本記事では、自己啓発本をたくさん読んできた中での正直な感想を、よかった点・微妙だった点に分けて整理。最後には、読み方次第で本の価値が大きく変わるという気づきもお伝えします。読書を“行動につなげたい”あなたに読んでほしい内容です。
自己啓発本を読み漁った理由
将来に漠然とした不安を抱えていた
20代後半になり、将来のキャリアや人生について考え始めたころ、「このままでいいのか?」という不安が日増しに強くなっていました。
目に見える失敗をしていたわけではありませんが、何となく停滞感を抱えていたのです。
SNSや書店で目にする「人生が変わる」「モチベーションが上がる」といったキャッチコピーに引かれ、自然と自己啓発本に手を伸ばすようになりました。
「変わりたい」という焦りがあった
現状に満足していないけれど、どう変わればいいかもわからない――。そんな状態にあった私は、「答えが本にあるのでは」と思っていました。
読書を通じて、自分の考え方や行動を見直すことで、もっと前向きな自分になれるのではという期待があったのです。
成功者の思考を知りたかった
自己啓発本には、著者の成功体験や思考法が多く記されています。自分では体験できないようなスケールの話や、思いもよらない視点に出会えるのではないかという思いもありました。
「一流の人は何を考え、どう行動しているのか」を知りたい。そんな好奇心も、読み続けるモチベーションになっていました。
よかった点|気づき・行動力UP
視野が広がり、考え方に柔軟性が出た
自己啓発本には、「失敗を恐れない」「まずはやってみる」「完璧を目指さず、行動を重視する」など、多くの前向きなメッセージが散りばめられています。
それまで白黒思考に陥りがちだった私にとって、物事を多面的に見る視点はとても新鮮で、大きな気づきとなりました。
「小さな行動を重ねる」意識が芽生えた
「いきなり大きなことをやろうとしなくていい。小さな一歩を積み重ねよう」
──これは多くの自己啓発本に共通するメッセージです。
その言葉に励まされて、朝15分だけの読書、1行日記の記録、早寝の実践など、自分なりの行動改善を試せるようになりました。
モチベーションの波を整えやすくなった
自己啓発本は、気分が落ち込んだときや行動力が落ちたときの“気持ちの起爆剤”にもなります。
読んでいると、「また頑張ってみよう」という気持ちになれるので、モチベーションの波を自分で調整できる感覚が少しずつ身についてきたのを感じています。
微妙だった点|ありがち・行動できない
どの本も似たような内容に感じた
10冊、20冊と読み進めるうちに、「あれ、この話、前にも読んだ気がする…」という感覚が増えてきました。
内容が似通っている本も多く、使われる言葉やストーリーがテンプレート化している印象を受けたこともあります。
もちろん、繰り返しは大切なのですが、情報の新鮮さを求めていた時期には少し物足りなさも感じました。
「読んだだけ」で満足してしまう
自己啓発本は「読むだけでやった気になる」落とし穴があります。
実際、感動して読み終えたはずなのに、翌日には何も変わっていなかった──そんな経験も何度もしました。
行動に移さなければ、どんなに良い言葉もただの“知識”止まりになってしまうのだと痛感しました。
過剰な成功論に違和感を覚えることも
中には、「年収1億円になるための思考法」や「たった30日で人生が変わる」など、過剰な成功モデルを押し出してくる本もありました。
「誰にでも当てはまる話ではない」と感じたり、「本当に再現性があるのか?」と疑問に思うことも。
一部の本に対しては、現実との乖離を感じて読むのをやめたこともありました。
まとめ|読み方次第で価値が変わる
本を“読む”ではなく“使う”意識を
自己啓発本は、読んだだけでは意味がありません。
大切なのは、読んだ内容を自分の日常にどう取り入れるかという視点を持つことです。
気になったフレーズをノートに書き出したり、1日1つだけ実践してみるなど、「使う」ことを意識することで、はじめて本の価値が活きてきます。
相性の良い本を繰り返し読むのもおすすめ
本によって相性はさまざまです。「この著者の考え方、すっと入ってくるな」と思える本に出会ったら、何度も読み返すことで、より深く自分に落とし込めます。
私にとっては『嫌われる勇気』や『夢をかなえるゾウ』がまさにそうで、読むたびに新しい気づきがある、“人生の教科書”のような存在になっています。
自己啓発本に“意味があるか”は、読み手の姿勢に大きく左右されます。ただ読むだけではなく、「行動につなげる」「自分と対話する」きっかけとして活用すれば、確かな価値が見えてくるはずです。
お読みいただきありがとうございました。