丸くてフワフワしていて、秋になると紅く色づくことから人気の「コキア」ですが、自宅の庭で育てるのには適していないと言われることがあります。
では、自宅の庭にコキアを植えてはいけない理由は何なのでしょうか?
コキアを植えてはいけない理由は何ですか?
自宅の庭にコキアを植えてはいけない理由はいくつかあり、いずれも「縁起が良くない」など抽象的なことではありません。植えてはいけないと言われている理由を知らずにコキアを植えると、後悔することになる可能性が高いです。
どういった理由で植えてはいけないと言われているかを確認したうえで、自宅の庭にコキアを植えるかどうか検討しましょう。
増殖する
庭にコキアを植えてはいけない理由として、1つには「増殖する」ことが挙げられます。
コキアは8月頃に花を咲かせて、9月下旬頃になると種を付け始めます。一年草なので紅葉が終わると枯れるのですが、枯れる際にこぼれ落ちた種が翌年の春に発芽して増殖するのです。
「植物は増やすのも難しいから、勝手に増えてくれるなら楽で良い」と思うかもしれませんが、コキアは発芽率が非常に高くなっています。
コキアの発芽率は60%程度で、しかも生命力が強いので放っておいても60%程度発芽します。丁寧に世話をして60%発芽するなら非常に高いとまでは言えませんが、放っておいても60%発芽しますから非常に発芽率が高いと言えるのです。
しかもコキアは1株に数百粒の種を付けますから、1株から少なくとも数十のコキアが増殖することになります。コキアの名所として有名な茨城県のひたち海浜公園のような広大な敷地なら良いですが、限られた自宅の庭に数十ものコキアが増殖すると大変です。
さらに環境によってはコキアは1m以上の大きさに成長するので、こぼれ種で増殖することで庭がコキアで埋め尽くされるので植えてはいけないと言われるのです。
紅葉のピークを過ぎたら枯れるのを待たずに種を採取するなどして、増殖を防がないといけません。
成長が早い
こぼれ種で増殖することに加えて、コキアは「成長が早い」ことも植えてはいけない理由として挙げられます。4月から5月頃に種を蒔くと、8月には丸くてフワフワした特徴的なコキアの形となります。
通常でも50cm程度の大きさになりますし、生育環境が整っていると1m以上の大きさになることもあるのです。自宅の庭で1m以上の大きさのコキアが数株あると、他の植物を育てるスペースが無くなってしまいます。
コキアが大きく成長したせいで、他の植物に日光が当たらず枯れてしまったというケースも実際にあります。数が増えすぎたり大きくなりすぎたりしないよう、こまめに間引きや剪定する必要があり、手間がかかるので植えてはいけないと言われるのです。
強風に弱い
庭にコキアを植えてはいけない理由として、「強風に弱い」ことも挙げられます。
コキアは高さが50cm程度で、丸いフワフワした形をしていて表面積が広いので風の影響を受けやすいです。背が高く葉が横に広がる割に茎は細くて柔らかく、根が浅いので強風によって倒れやすくなっています。
コキアは大きいだけに、倒れると周辺の他の植物を巻き込んでしまいます。毎年9月から10月にかけては台風シーズンとなるため、風で倒れやすい上にこぼれ種も発生するのでコキアは植えない方が良いと言われるわけです。
コキアが強風で倒れないようにするには、可能ならば風の当たらない場所にコキアを移動させるのが一番です。
地植えで移動できない場合は、支柱を立てておくと強風を受けてもコキアが倒れにくくなります。コキアを育てている植物園などでは、実際に台風シーズンには支柱を立ててコキアを倒れにくくしています。
枯れてから手間がかかる
庭にコキアを植えてはいけないと言われる理由の1つが、「枯れてから手間がかかる」ことです。植物を育てたり維持したりするのに手間がかかるのは仕方ありませんが、コキアは枯れてから手間がかかります。
コキアは乾燥に強くて湿気を嫌いますから、地植えの場合はほとんど水やりを必要としません。定着するまでは多少手間がかかりますが、定着してしまえば育てるのに手間がそれほどかからないのがコキアです。
育てるのに手間がかからないのに、枯れて育てる必要が無くなると手間がかかります。
コキアは一年草ですから一度花を咲かせて枯れると終わり、二度と芽を出すことはありません。そのため枯れたコキアは刈り取って処分するのですが、枯れたコキアを刈り取るのが大変なのです。
コキアの茎は生育中は細くて柔らかいのに、枯れると木質化して硬くなります。茎が木質化して硬くなったコキアを刈り取るのには力と手間が必要なので、庭に植えてはいけないと言われるわけです。
枯れたコキアをそのまま放置すると、新しく種を蒔いたコキアを含めて他の植物の生育を阻害する恐れがあります。
害虫がつきやすい
自宅の庭にコキアを植えてはいけない理由として一番大きいのが、「害虫がつきやすい」ことです。
丸くてフワフワした形が特徴のコキアですが、この特徴的な形が害虫の付きやすい原因となります。
丸くてフワフワしているということは葉が密集しているということですから、葉の裏側など風通しの悪いところができやすいです。風通しが悪くてジメジメした場所を害虫は好みますから、コキアには害虫が付きやすいというわけです。
特にコキアが新芽を付ける頃にアブラムシが発生しやすいとされています。アブラムシは植物の汁を吸いますから、アブラムシが付いたコキアは成長が悪くなって最悪の場合には花を咲かせる前に枯れてしまいます。
コキアが枯れたらアブラムシが居なくなるわけではなく、周辺の他の植物にまで虫害が及んでしまうのです。アブラムシなどの害虫が付きやすく、庭全体の植物に良くない影響を与えるので、コキアを植えてはいけないと言われるわけです。
葉に付いたアブラムシは水で簡単に流せますから、水やりのついでにアブラムシを洗い流しておくと良いでしょう。アブラムシ用の忌避スプレーが市販されていますが、コキアを含めた植物にも影響があるかもしれないので注意してください。
自宅でコキアを育てるなら
コキアは初心者にも育てやすく、形も可愛いですし、「夫婦円満」「恵まれた生活」といった縁起の良い花言葉も持っています。そのため、植えてはいけないと言われるものの自宅でコキアを育てたいと考える人が多いのです。
植えてはいけない理由を抑えた上で自宅でコキアを育てるなら、「鉢植え」にするのがおすすめです。
コキアはそれほど深く根を張らないので、8~10号サイズの鉢植えでもちゃんと定着して育ちます。鉢植えにすることでコキアの成長を抑制できますから、大きくなりすぎず適度な大きさに育てることができます。
台風など風の強い日は屋内など風の当たらない場所に移動させれば、風でコキアが倒れる心配もありません。こぼれ種で増殖することも防げますし、自宅でコキアを育てるなら鉢植えがベターです。
ただし、鉢植えでコキアを育てる場合は、地植えより多少手間がかかります。地植えだと土が栄養不足に陥らなければほとんど水やりをしなくてもOKですが、鉢植えでは水やりが必要です。
いくら乾燥に強いと言っても全く水分が無ければ枯れますから、少なくとも朝夕の1日2回の水やりは欠かせません。
乾燥しすぎてもいけませんが過湿もダメなので、鉢の底に石や軽石を敷いて適度に排水されるようにしておきましょう。また、鉢植えに使う土は栄養分が豊富で水はけの良いものが良いです。
まとめ
自宅の庭にコキアを植えてはいけないと言われるのには、いくつか理由があります。「縁起が悪い」など抽象的な理由ではなく、全て具体的で後悔する恐れのあるものばかりとなっています。
ただコキアは初心者でも育てやすい植物ですから、鉢植えにするなど工夫すれば自宅で育てても全く問題ありません。
コキアを育てるならどうすれば良いかなど庭づくりで困ったことがあれば、「タウンライフエクステリア」を利用すると解決策が見つかるかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。



